一人で切り盛りできる理想のフランス料理店

愛知名古屋で店舗デザイン成功事例の多い店舗デザイナーリンゴボーイデザインのお客様対談
一人で切り盛りできる理想のフランス料理店店舗デザイン

はじまり

インタビュアー「よろしくお願いします」
沼田「お願いします」
大野「お願いします」

出会い

インタビュアー「きっかけは?」
大野「始まりは厨房機器屋さんの吉岡さん(沼田さんとチームを組んでいる方)ですね」
沼田「吉岡さん」
大野「吉岡さん」
インタビュアー「吉岡さん常に登場されますね(笑)」
大野「私の同級生が吉岡さんに携わってもらって店をオープンしたんです。フランス料理屋さんやってて、その方に紹介いただいて吉岡さんです。内装もちゃんとしたいという話をしたら、じゃあ紹介するねって沼田さんを紹介していただいて。センス間違いないからっていう感じで、あと私の希望の感じのお店とかちょっと面白い感じでやってくれるからっていうんで紹介されました」
沼田「それが去年の夏(2017年の夏)?」
大野「初めてはてんぷら屋さんです。それが夏くらいです」
大野「そのてんぷら屋さんで、いったんお会いしましょうってなって。仕事の話はおいといて、顔見せで一緒に食事を5,6人でさせていただきました。その時に初めてお会いしてみんなでいろんな話をして、2回目はちょっとお仕事の話しで、それはもう結構先で最初にお会いしてから私もまだすぐやるって思ってなかったので。10月になって急展開を迎えました(笑)」
沼田「そんくらいでしたっけ」
大野「10月くらいにここの物件の話がでてきて、9月ぐらいにももう一軒あったんですけど。私まだ社員で働いてたので(飲食店で)そこを10月いっぱいで辞めるっていう気持ちにまずはもっていきましたね。やめたあとも準備できますから。それからここで話し合ったりしましたね」
沼田「ここで?」
大野「ここ。あれ1回あっちで会ったんでしたっけ?」
沼田「そうそう。新栄で」
大野「新栄で、そうだ。1回出していただいて」
沼田「そうそう。その時に実際、他の物件でやるかどうか1回プラン出すねって出して」
大野「そうだそうだ。そうですね。結構お金の問題と」
沼田「かかるよね」
大野「あとは広いんで一人でやるのはしんどいねって。それで1回モヤっとなった(笑)」

異例なカタチで、理想の店舗を手に入れる

沼田「10月(2017年)にこっちの物件が出てきたんですよね」
大野「そうですね」
沼田「ちょうどいい具合にでてきて」
大野「前にここを考えてた人がやめようかって言いだして。もうぜひぜひってすぐ話くださって、それで緊急の電話があったんですよね。今やめるって言いだして是非私にどうかなって思ってるからとりあえず電話しましたって、それが10月くらい」
インタビュアー「それは沼田さん?」
沼田「それは吉岡さん。ぶっちゃけてね、新栄のほうと、この錦と完全に入れ替わって開業したんです、オーナーが(笑)」
大野「そうなんです」
沼田大野さんはこっちでフレンチやって、その人は向こうでイタリアン。実際うちでやったんですよ、今年オープンしたんですけど」
大野「その人は一人サービスマンがきちっとした方がいらっしゃったから場所的に」
沼田「広くても」
大野「ちょっとここだと狭いねってなって、それで吉岡さんがだったら…」
沼田「ちょうどいいじゃんみたいな(笑)スライドしよっかみたいな(笑)」
インタビュアー「すごいことになりました(笑)」
沼田「いやいやこれレアケースだけどね(笑)最初見てたやつを勝手にじゃないけど入れ替えて」
大野「吉岡さんの中では実は逆がいいんじゃないかなって思ってたみたいで。実際ちょっと狭いですってなった時に提案してくださって」
インタビュアー「なるほど」
大野「ぜひじゃあみたいな」
沼田「結果こっちの方が良かったですよね?」
大野「こっちの方が良かったですね」

仕事の前の雑談も大事

インタビュアー「最初良い人がいるよって形で沼田さん紹介していただいて、雑談というかちょっとお話しましょっか仕事じゃなくてっていうところから次じゃあさっそくプランみたいなお話じゃないですか。最初に出会ったタイミングでいいなって思われましたか?」
大野「その時に手掛けたお店にも1軒連れてっていただいて」
沼田「ああ行きましたね」
大野「一人でお店を切り盛りしている感じがすごくマッチするなと思って、そこのデザインもおしゃれでしたし。ちゃんとした方なんだろうなっていう印象は受けたのと、あと喋ってて変な人じゃないなっていうのはわかったんで(笑)」
沼田「あはは」
大野「真っ当なっていうか、安心感っていうか。信頼していいんだろうなっていう。そんなに細かい仕事の話はしてないけど」
沼田「まあまあまあ。ただ飲んでただけですからね(笑)」
大野「偏屈な人じゃないんだろうなっていうのはわかったんで、まああとは一緒にやっていく中で考えていければと思って」
インタビュアー「最初にお会いしたときって本当に仕事の話ってされてないですか?フランス料理やりたいんですよ~みたいな話」
沼田「それは聞いてましたよ、当然。だけどぶっちゃけ去年夏に一番最初で一年後くらいって言ってたんで、来年の夏くらいって言ってたんで」
大野「最初はとりあえずそんなに詳しくじゃあどうするっていうよりは、まだ先でみたいな」
沼田「具体的な話はまだなかったです。ただフランス料理屋さんやりたいって言うんでじゃあ1回見に行ってみようかっていう、そんなくらいかな」
インタビュアー「イメージ合うかな?っていう」
沼田「うん。もしなんかあったらその時ご相談くださいくらいのノリで最初は終わってたかな」
大野「逆にそれがちょうどよかったのかもしれないですね」
沼田「がつがついかない(笑)」
大野「いきなりやっぱりそんな店舗づくりの話しってしづらい。ちょっと1回顔を見てたっていう安心感があったんですよ。だから2回目以降の話し合いは、スムーズでした。まずどんな案がありますかとかそういう感じというよりはじゃあどうしますかっていう感じではありました」

オーナーではなく、先にいるお客様を喜ばせる店舗づくりという考え方

インタビュアー「実際他の競合さん、店舗設計やられてる業者さんは行きました?」
大野「行ってないですね。実際別に1店舗見させてもらったっていうのもありますし。気にしてたのはすごく良いデザインする方でも、まず会った時にすごい頑固な方だったらどうしようかなとか。その辺クリアしていったほうが、っていう意味では1回会ったのは大きいですね」
インタビュアー「でも僕が知る限り沼田さんは頑固中の頑固だと思うんですけど(笑)」
一同笑い
インタビュアー「デザインっていうより儲かるかどうかってところの頑固さだと思いますけど(笑)」
大野「デザインに関しての頑固さはいいんですけど、相性が悪いと困るなっていうのはあって。こっちも職人なんでそれはわかるじゃないですか。こだわりたいところは。そこがずれてるとやりにくいなっていうのはあったんで。言ってることは素直に伝わったんで安心感はありました。自分と違う方向で、こだわりがあったりするとちょっと困るんですけど。でも目指す方向が一緒なのは重要ですね」
インタビュアー「その目指す方向が一緒って感じられたのはどういう方向を向いてらっしゃるって感じましたか?」
大野「私は最終的にお客さんが喜んでくれる店づくりで。沼田さんは、私とその先にいるお客さんのことも想像しながら提案してくださってるかなって思ったんですよね」
沼田「今いいこと言いました(笑)」
大野「直接的なお客さんは私なんで、結局私が喜べばいいやっていう人は困る」
インタビュアー「そうですよね」
沼田「僕も吉岡さんも当然オーナーさんに喜んでもらうことを考えるんだけどそれってやっぱりエンドユーザーが喜んで、だから人が来て儲かって喜ぶっていうのが一番いい流れじゃないですか。当然そこを目指してるんで、逆にそこじゃない方に行ってるオーナーさんに対しては違うじゃん、こうやったほうがお客さん喜ぶよって話するし。そういうとこですよね」
インタビュアー「そのあたりはお店を作っていく段階で改めてそういう方なんだなって認識されていった感じですか?」
大野「そうですね、すごく手を尽くしてくれるというか、あとは職人さんでもあるのでこだわりがすごく強くて、そういう部分がいいなと思いましたし、それによってちょっと作業が遅れることもあるんですけど、そこもこだわってる感じが、職人なんで逆にいいなって。すごいこんなにこだわってもらってるなって」
インタビュアー「職人同士!」
大野「傍から見たら、いいから納期通りやってよって思うかもしれないですけど、そこはちょっとわかる部分があって、こっちも早く出してよって言われて出す料理じゃなくてしっかりしたものを出したいっていう風に共通するから、良い状態で仕上がるならそれはいいかなって思うし」

信頼関係が儲かるお店づくりの第一歩

インタビュアー「ちなみにまず第一プランを提示されたわけじゃないですか。その第一プランに関しては印象としてはどうでした?」
沼田「プランっていうかもう平面でこうするしかなかったみたいな感じですよね」
大野「これはむしろ吉岡さんもこんな感じなるだろうっていうので、もちろん細かい装飾とかは全然違いますけど、席の配置もこれがベストっていうか小っちゃいんでこれ以上はないねっていうところですね。あと細かいところは平面図で見せてもらって、私もそれだけでは想像できないので完全に信頼するしかない(笑)」
一同笑い
大野「私もできる限り、こういう絵が好きですとかいうのを送ったり。あとはもう沼田さんのセンスに任せるしかないんで。私が平面見てもここまでは想像できないですねやっぱり。あとはもう頼んだ以上はできる限り資料渡して信頼するしかないなって。最後の方はちょこちょこと、ここはこれでいい?っていう確認とかあったり、一緒に色を選んだりしてるんで」
沼田「一応確認はするんですけどわかんないと思う(笑)僕のいかんところなんですけど、例えばこの色にこの色に合わせてこういう風になるっていうのを本当だったら時間かけてイメージパースだったりでちゃんと見せるべきなんですけど、時間があまりなかったっていうのと、このタイプの店は結構現場のノリで変えたほうがいいこともあるんですよ。かっちりここはこうしてって決めていくよりは現場のノリでああしようこうしようって決めていきたいんです」
大野沼田さんがこれ置いてみたいな」
沼田「そうそう、逆にそこで任せてもらえるっていうのは嬉しいし、逆にそこを任せられる人ってすごい腹座ってるなって思いますね(笑)」
大野「お金を出すっていう意味では確かに心配かもしれないですけど、その業界の人しかわからない部分があるんで、結局全体像で見れるのはプロなんだし、意見を聞いたほうが間違いないというか。これで押し切る自信も自分の中にないし(笑)こっちのほうが好きって言って最終的に変なことになったら嫌だから(笑)ある程度そこを一緒に作っていく気持ちでやってあとは要望くらいは言って、それが一番いいものができるんじゃないかなって」
インタビュアー「信頼関係ですね」
大野「はい。決めるまでに時間かけるのはありだと思いますけど、任せたほうが私はうまいこといくのかな?って思っちゃうんで。無理やり自分の意見を押し通すのもちょっとね(笑)」
インタビュアー「無理やりそうさせて(笑)」
大野「無理やりじゃあそうやろかってなってここだけなんか変な風になるの嫌だし(笑)」
沼田「たまにいるんですよ(笑)」
大野「やっぱり自分の店だからこうしたいああしたいとか。だったらデザイナーさん雇わないほうがいいと思うんですよ」
沼田「意味ない」
大野「もうある程度決まってるんだったら雇わない方がスムーズだと思いますね。」
沼田「そうですね」

店舗デザイナーとは?

インタビュアー「店舗デザイナーという職業の方に対してどういう印象をお持ちでしたか?」
大野「私はそんなに知ってる方が多いわけではないのでなんとも言えないんですけど、完全に全部聞いてくる(どういうデザインにするべきか)人もいるっていう話は聞いてて、それは時間がすごくかかるっていうのもあるし責任的に最終的に任せてくださいって言ってもらった方が楽ですね」
インタビュアー「信用できる」
大野「はい。こっちも本業じゃないからいくら希望あっても自信がない部分がありますし、全部が全部聞かれてもわかんない時もあるじゃないですか。そこはもうバランスいい方でお願いしますって思う時もあるし。そういう全部聞いてくる人はちょっと嫌だなって思いました(笑)責任転嫁みたいな雰囲気をちょっと感じちゃいますね」
インタビュアー「でもやっぱ沼田さんからしたら大野さんは良いお客さんですよ。そうしていただいた方が絶対に力出せますからね」
沼田「そうそうそう。人それぞれでクライアントさんも。やっぱり自分の思いを形にしたいって方もいるし」
大野「でもそういう方もデザインを頼むんですね」
沼田「頼む」
大野「なんでだろう。最終的には間違いないものをやってよっていう責任をこう…」
沼田「たぶんそこは責任の押し付け合いになっちゃうし、そこは自信がないのか、それとも具体的にどうすればいいのかっていう方法がわからないのか」
大野「こういう風にしたいけどどうしたらいいですかって」
沼田「その方法を教えてほしいっていうのはあるかも」
大野「それは施工業者さんじゃ無理なんですか?」
沼田「いやできるところもある」
大野「結構一貫してるって言うじゃないですか。全部作るよって」
沼田「んーなんかねえ本当いろいろ…あとデザイナーとして見てるか図面屋さんとして見てるかっていう違いもあるんですよ。自分が思ってることを形にしてくれるって」
インタビュアー「多分沼田さんに合うのはもちろん図面屋さんとしての働きを期待されるのではなくて、店舗のノウハウとかそっち側ですよねきっと」
沼田「まあ…それなりに合わせますけどねそういう方には」
インタビュアー「絶対合わせない(笑)」
沼田「普通に合わせます!それはやっぱり仕事だし…」
インタビュアー「前のお話で大人になったっていうのありましたね(笑)」
沼田「しょうがないよね。その方の次の仕事またやるかっていうと逆にそれを喜んでくれてっていう方は何度もみえるはみえるし、ただ…最終的には結局僕じゃなくてもいいんじゃないかと思ってしまうところもあります」

予算内で切り詰めて理想の店舗を創造する

インタビュアー「職人と職人の店づくりというようなお話がありましたが、実際に店舗づくりが進んでどのように感じられましたか?」
大野「結構やっていくうちにこうしようかああしようかっていう変更とまではいかないけど追加だったりとか、予算の中で考えててくれるから、追加だったりあるのは大丈夫なんだろうかって思いながら(笑)」
沼田「あはは」
大野「あれつけようこれにしようとかいうのは結構その場であったりとか、追加追加でやっぱりここはこうしようとかはありましたね」
沼田「追加あったよね?工事としては」
大野「追加は…ないかな?変更とか。追加工事はないですけど、これはこれに変えるわーとか。そういうのは予算的に大丈夫なんであれば私は別により良くしてくれようと思ってるから全然いいんですけど」
沼田「工務店さんとしてはたまったもんじゃないですけどね(笑)」
インタビュアー「ちょこちょこ変更して(笑)」
大野「電気工事しようと思ったらあーだのこーだの言ってちょっと違う風になったりっていうんはあったので、それはまあ予算がいいなら私はもう黙って工務店さんの方見ないようにして(笑)」
一同笑い
大野「ちょっと眉間にしわが寄ったりしてましたけど(笑)」
沼田「工務店さんの方が(笑)」
大野「そこはもう任せようと思って」
インタビュアー「完成に近づくお店を確認しながらっていうところだったと思うんですけど、ご自身の理想というかこんな感じの店がいいみたいな理想って元々ある程度持ってらっしゃったと思うんですけど、そことの食い違いというかそういうのはなかったですか?」
大野「食い違いはないですね。むしろそんなにきっちりイメージがあったわけではないのと、あとは落ち着く雰囲気で、とかちょっと抽象的なんですけどそういう部分においては全部ちゃんとやっていただいてました」
インタビュアー「難しい仕事ですよね、だってオーダーが抽象的になっちゃいますもんね」
大野「はい。よっぽど決まってたらむしろデザイナーなんて雇わない方が」
インタビュアー「お願いしなくていいですもんね」
大野「細かいところは別に伝えればいいと思うし。収納ここほしいとか。自分の中でもできあがって収納も完璧だったなっていうことはないですよね、なにせ初めてのことなんで。だからそういう意味では収納もうちょっとあったほうがいいんじゃない?って提案していただいたりとかじゃあ足しますかとか、いろいろそういうのもありつつってかんじですね」

フランスを意識した店舗づくり

インタビュアー沼田さんは、設計する前に心がけてらっしゃったことはありますか?」
沼田「やっぱりフレンチだから普通の飲食より収納は多めじゃないといかんよっていうのは打ち合わせの中で感じてはいたのはあるとは言うものの、オープンキッチンだし収納は極力裏にしたいなっていうのは」
大野「吉岡さんにそこのレーンも作ってもらって、最初は2段にしようって言ってたんですけど1個で長いのにすることにして、2個だとさすがに掃除も大変だし、まあ1個で良かったなとは思うんですけど」
沼田「オペレーションも当然考えますけど、意外だったのはそっちも当然考えるけどそれはやっぱりどこまでいってもわかんないのよ。その筋のプロじゃないんで。そこはもうオーナーさんに任すしかないというか、当然話は聞くんですけど。こっちに関しては逆に意外とここは気を使ったとか、一応場所と立地とお店のやりたいこととかを考えるとやっぱりある程度オシャレな店にしとかないといかんなっていうのは」
インタビュアー「この辺だったらそれは絶対条件ですよね」
沼田「お客さんが見たときに日本人デザイナーっぽくしたくなかったというか、元々一緒に参考にしてたこういう風にしたいねって見てた資料もほとんど外国の店だし。あんまり日本っぽくしたくないっていうのはずっと最初からあったかな。色使いだったりとか、日本人がやりそうな色の組み合わせだったりとかっていうのだけは避けようかなっていう。見た目のところで言えばそこは気にしてましたね」
インタビュアー「それは沼田さんの考えとして、そう心がけてたということですか?」
沼田「うん、別に外国っぽくっていうあれではないけど」
大野「外国っぽくではないですね」
沼田「ただ緑にしようっていうのだけは決まってて(笑)」
大野「そう緑で。とにかく居心地の良い空間にしてほしいってのはよく言ってて。あとはフランスっぽい感じがいいっていう話で一致してたのはありますね。どんな雰囲気でっていう中で資料もそうですけど、フランスの感じが好きだから、それで西洋っぽい感じ、アンティークっぽい感じだったりするんでそれがいいですねって」
インタビュアー「フランス料理って素人目に聞くとすごく高いイメージというか入りにくいイメージというのを感じちゃうんですけど、フランス料理と居心地のよさ、居心地のよさっていうのがどの程度の居心地のよさになのかっていうところになると思うんですけど、融合させた考え方って結構難しいんじゃないかなって思っちゃうんですけど」
大野「元々アラカルトでやるつもりだったので、居心地がよくないと、アラカルトだから安いっていうわけではないですけど、でも利用しやすいとは思うんですよ。一品でちょっと飲むのでも全然いいですし。そういう意味では入りやすい、中にいて居心地がよくないと勝負できないかなと思ったんで。フレンチっていうのでそういうとこってあんまりないですし、そういう意味ではそれを投げてどんな感じなるかなって(笑)それはもうプロにお任せするしかないですけど、自分だったら考えられないけどお願いしたから」
インタビュアー「そこをうまくやっていただけたというところですね」
大野「実際やっぱりこの感じで気に入ってくださる方も多いですし、一人のお客さんも結構多いですね」

一人で切り盛りできる理想のフランス料理店OPEN

インタビュアー「お店が立ち上がったのはいつですか?」
大野「今年(2018年)2月20日です」
沼田「まだ三か月四か月くらい」
インタビュアー「どうですか?客足のほうは」
大野「順調に伸びてますね。やっぱりリピートしてくれる方が多いので。反応もすごくいいですね。最終的にはやっぱりこの内装もすごくプラスになってると思うし、また来るわって言ってくださる率はすごく高いです。あとは入ってきたときに違う世界みたいな感じになってるのはいいねってすごい言われます」
沼田「へ~!」
インタビュアー「顔がほころんでます、沼田さん(笑)」
沼田「そうなんだ」
大野「そんなに大きくないのに、入口でよくあれだけのスペースとったねって言われたことが1回あって。よっぽど自信があるんだなって思いますみたいな。(笑)ここもわざわざそのスペースを区切らなかったら、もうひとつ席が置けたかもしれないじゃないですか、ちょっとぎゅうぎゅうにすれば。そういう意味ではきちっとそうやって一段あって違う世界を作るってことはいろんなことに自信があるのかなって思いますって言われて」
インタビュアー「実際、自信があるからこそ独立された」
大野「自信のある沼田さんと私も含めてまあそうだなと思いますし、そうじゃなかったらやらないとは思いますけど。そういう風に見えたみたいですね。信頼に結び付くんじゃないんですかね、そういうお店作りは。むやみやたらに狭いところに席を作るんじゃなくてお客さんが落ち着くようにっていうのを第一に考えて作ってるなっていうのは感じでもらえるんじゃないですかね」
インタビュアー「みなさんの顔が見えますもんね、オープンキッチンですし」
大野「そうですね。カウンターに座っていただくと一番やりやすいんですけど、でも遠くても全然見えますし、声も通りますんで、繋がる。すごくやりやすいですね」
インタビュアー「大体リピートしてくれるお客様とは結構お話する関係になったり?」
大野「ああ、ちゃんとお話しができた人のほうがリピートは多いです」
インタビュアー「それは居心地の良さっていうところで話してもらえる機会が多かったりするんですかね?」
大野「そうですね、それはあると思いますね。特にカウンターは話しやすいと思いますんで」インタビュアー「この距離ですもんね」
大野「話しかけるなってタイプの方もたまにいますけど(笑)」
沼田「あはは」
大野「二人の世界みたいな。でもちょっと気になったこととかは声はかけやすいと思いますね」

お客様から一番好評なのは「スペースの取り方」

インタビュアー「なるほど。最後になると思うんですが、沼田さんに対しての思いというか、感謝の気持ちというか」
沼田「言わすの?(笑)」
大野「強制的なやつですか(笑)」
インタビュアー「…はい(笑)」
沼田「要望でも?ちょっとこうしてほしいとか」
インタビュアー「要望でも全然。良かった点と悪かった点にしましょうか」
沼田「悪いところ聞きたい!」
大野「悪いところですか。悪いところ…確かにたくさん打ち合わせしたわけではないですね。できあがる前の段階、沼田さんが進めながらこうしようっていうタイプの人なのでっていうのがあると思うんですけど。こっちはまだわからない部分が結構多いんで、着工にかかる前に例えば1回収納スペースだったりとかこれでいける?とかの確認があればうれしかったですね」
沼田「参考にします」
大野「こっちもこんな感じでって最初考えてるんですけど、やっぱりやってみると全然違うことだったり、沼田さん側からもっとこうじゃない?とかこんな感じになるけどいい?っていう最終確認があってもいいのかなって思います。そうしたらこっちももっと想像して着工にかかる前にもっと綿密に自分の中でできあがってたのかなって」
インタビュアー「なるほど、2号店出されるタイミングの時は打ち合わせたくさんしますか?」
大野「2号店の時は…(笑)」
沼田「うちには頼みませんって(笑)」
大野「あはは」
沼田「二度と沼田さんには頼みませんって(笑)」
大野「2号店のときはもうちょっと明確なこうしたいがあるかもしれないですし、っていうか2号店はやらないですけど(笑)」
インタビュアー「ああ(笑)」
大野「でもそのちょっとしたお惣菜を売るとかいうときにキャンピングカーじゃないけどお惣菜を売る車のデザインを頼むかもしれない」
沼田「キャンピングカー(笑)」
大野「キャンピングカーじゃないですけど、お惣菜を売る出張」
沼田「ここじゃなくて外でってこと?」
大野「外です。出張」
インタビュアー「とりあえず良かった点をお伺いしなきゃですね(笑)悪かった点だけ聞いて終わったらあれですね(笑)」
沼田「あはは」
大野「良かった点はやっぱり沼田さんのセンスじゃないですかね」
沼田「おっとー」
大野「ひとえに」
沼田「ひとえに(笑)」
大野「表との距離感というか、そういうところは何もわからないのですごい助かったなと思いますね。きちっとゆとりを持って作ってくれてるし、どれくらいだとバランスがどうとかわかってらっしゃるのでそこに慣れてるのはすごく助かりますね」
インタビュアー「言われて思いますけど、フランス料理でそんなにゆとりないスペースの置き方してたらなんか高級感なくなりますよねっていうのは素人の僕でもわかりますね」
沼田「微妙に狭いんで。結構考えてるんですよ」
大野「かなりたぶん綿密に」
沼田「ここの距離感も考えるし、あと当然テーブルの奥行。あんまり離れすぎてても距離感じちゃうし。隣の距離感だったり。あと間のスペースは普通よりちょっと広めにした」
大野「ここの広さはお客さんすごく喜んでますね。」
インタビュアー「そうなんですか」
大野「やっぱりここが狭いとなんかせかせかしちゃうというかゆっくりできないんで。通常より広いと思いますね」
沼田「そう。普通だと50にしちゃうんですけど10cm広い」
大野「広いとこもすごいプラスですね。これはちょうどいいんで、料理置くのもちゃんと」
インタビュアー「やっぱりそういう客を呼び込むためのノウハウというか、客をなごませるというか居心地のいいスペースを作るためのノウハウっていうセンスはずば抜けてらっしゃると、そういうわけですね」
沼田「そういうことだ。あはは(笑)自分で言っちゃった(笑)」
インタビュアー「あはは」
大野「やっぱり飲食店に特化してらっしゃるから」
沼田「まあまあそうですね」
大野「席の広さとかそうですね。店のコンセプトには合ってると思います。たしかにもっと入れたい、席ほしいってときはありますけど、それはそんなこと言い出したらきりがないんで。結局うちの店ってなったときにこの感じだからお客さん喜んでくれるっていうのは絶対あります」
沼田「あはは」
大野「お世話になっております」
一同笑い
インタビュアー「長いお時間ありがとうございました」