理想の店舗を一緒に考える
安藤「僕が二十歳で最初に入ったのが栄の錦から始まって。もうそういう所でしかやってきてないんですよね。名駅栄らへん。なんでその辺でやるイメージしか持てなかったんですよ僕は」
インタビュアー「構えるなら中央ですよね」
安藤「やっぱり自分がずっと働いてた場所のほうがイメージ湧いたんですけど。でも最初から結構言われてましたよね(沼田さんに)。そういうとこじゃないと」
沼田「考えても自己資金なかったから(笑)」
安藤「何言ってんだこいつって(笑)」
インタビュアー「ダブルワーク中でしたもんね」
沼田「しかも借りられるお金とか考えていくと名古屋市内でやるとしたら、つらかった。元々居抜きでやりたいって言ってたけど、居抜きで探すしかないくらい予算的には厳しかったんです正直言って」
安藤「そうですね」
沼田「一応それもあって最初は居抜きで名古屋市内の新栄とかあのへんをいろいろ探してて。で何か月かいろいろ見に行ったりして」
安藤「そうですね一緒に物件見に行ったりして」
インタビュアー「何か月間ですか?」
沼田「たぶん紹介されたのが3月くらいで」
安藤「そうだと思いますたぶんそっから半年ぐらいは」
沼田「いろいろ見てましたね」
インタビュアー「ちょっと安藤さんには失礼なお話にはなってしまうかもしれないんですが、資金がない(安藤さんが)っていう状態だったわけじゃないですか。それでもやっぱり何か月も付き合って、立地から探された理由ってなんでしょうね?」
安藤「よう付き合ったなみたいな感じですか(笑)」
沼田「あれっこれいいこと言わないかん感じですか」
安藤「ここいい話のとこきましたよ」
インタビュアー「いい振りきたんでここはしっかりホームラン打っていただくところ」
沼田「でも基本そういうお客さんばっかっていうのもあるし、うーん…別になんでだろうなんででしょうね」
安藤「なんででしょうね。僕も聞きたいですね」
沼田「そんなお金、金額で選ぶことはまずないです。お金ではないかな。かといってじゃあ人がその段階で良いか悪いかなんて正直わかってない時期ではあったし。ただなんだろうな、なんででしょうね」
沼田「硬い話になっちゃんですが、うちの経営理念が店舗デザインで人を幸せにします。人を幸せにするためにまず自分たちが幸せになります。なんですけど。別にお金かければいい店ができて、お金かければ幸せになれるかっていうとそういうわけじゃないし。別にお金かけなくてもやり方次第ではうまくいって。人によって幸せっていう価値はいろいろあるし、そういう意味では幸せにすることはできるんですよ。っていう意味ではお金の判断じゃないし、別にそこで断る基準はないかな。まずは相談しに来てくれて、しかも頼ってきてくれているし。子供3人いらっしゃるし」
安藤「ははは、要はお金じゃなくてその人にあった幸せになる道があるわけですよね」
沼田「でいいと思います」
安藤「実際その通りだと思いますよ。僕も名駅栄でやりたいっていう憧れみたいなのが強いんでしょうね最初は、今思えば。その時はあんま自覚なかったですけど。でもこういう校外でばっとだして、地域一番を目指すっていうことをきっかけを与えてもらえましたからね。そういう方向に導いてもらったのは沼田さんだったからたぶんできたんだと思いますね」